中庭のある家


建築概要

小さくても樹木のある庭は、四季折々で変化を見せてくれる小さな自然の場となり、安らぎをもたらし、忙しい現代のストレスをも癒してくれる効果があると思います。
 周囲に建物が接近して建ち並んでいる間口の狭い敷地の場合、庭などできないと思われがちですが、小さくても中庭をつくることによって、日々の生活が潤いのあるものに変わります。また、部屋をコンパクトにまとめず、庭に面して廊下を設けることによって、家の中にいても移動があって、生活に変化ができ、吹き抜けを作ることによって、一層家の中が変化に富んだ空間になります。そのような空間があると、たとえ面積が小さくても、広いように感じ、のびのびとした生活を楽しむことができます。

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「中庭のある家」は敷地条件、家族構成などによって、様々なプランのバリエーションが可能です。実際には延床面積が126㎡(38坪)で竣工したモデルになる建物があり、この提案はその建物とコンセプトが同じで床面積を小さくして、材料の仕様を工夫し、各予算を下げて低価格になるように考えました。「ローコスト」でも快適に暮らせる空間を実現できることにチャレンジした提案になっています。