リモートワークのできる書斎がある家

エッセイ・コラム

小さなワークスペース

 写真の平面図は、33年前に建てた私の家です。当時は家族が4人でしたので、一人10坪を目安にして、延床面積が約40坪になっています。居間と食堂のワンルームは22畳くらいの広さです。そのため、その他の部屋は切り詰めた寸法で作っています。2階にとても小さなコーナーですが、夫と妻の書斎があります。小さいですが、繋がりながらも結構独立した部屋になっていて、起業1年目の時にここがオフィスになり重宝したものです。子供たちも親の仕事をしている姿を垣間見ることができ、後の自分たちの仕事の参考になっているようです。昔は自営業の人が多く、職場と家が同じ家庭がたくさんあり、子供の頃から社会のことを垣間見ることができ、子供の世界も今よりは広かったように思います。
 大きな書斎を作るには大きな家が必要ですが、このように小さな家でも工夫次第で何とか仕事のできる最小限の書斎を作ることができます。リモートワークということになった時、居間や食堂を使うのではなく、やはり別の空間がある方が家族の生活への影響は少ないと思います。いろいろな働き方、生き方に合った家にお住いいただきたいと考えています。