庭の桜の木
エッセイ・コラム
私の家はバルコニーくらいの広さの庭に、欅、白樫、桜、金木犀などが植えてある。どんどん大きくなって、お隣まではみ出していくのは、悩みの種だが、一日に何十回と目に映り、心を癒してくれる。台風の時は、暴風から家を守ってくれて心強かったし、夏は樹木の間を渡ってくる風が、涼しくて心地よい。
十七年経ち今はとても元気な桜が、十年ほど前毛虫が鈴なりに付き、葉っぱがほとんどなくなったことがあった。「消毒をしないと枯れますよ。」といろんな人から言われたが、殺虫剤がきらいなので、そのままにしておいた。すると
春になると新芽が出てきて花が咲いた。その後年ごとに元気になり、今では見事な花をたくさん付けて私達を楽しませてくれる。毛虫はほんの僅かしか付かない。木も生きているのだから、自己免疫力があるのではないかと思う。