生コン工場調査 /A邸

A邸 , 建築

コンクリートの建物を作る場合、練り水の少ない、粗骨材の多い硬い生コンクリートを緻密に打設することが大切です。
私共はひび割れのないコンクリートの研究と打設に実績のある総合コンクリートサービスの岩瀬文夫さんにご指導いただき、長寿命のコンクリートの打設に取り組んでいます。
コンクリートの建物の設計監理は、まずコンクリート配合計画書のチェックから始まります。
単位セメント量、単位水量、細骨材、粗骨材、スランプ、強度を所定の数値にしてもらうよう指示します。そして生コン工場の調査に行きます。原材料、骨材、計量器、表面水、運搬車管理、動荷重検査、技術力・オペレーターの確認を行います。「ひび割れのないコンクリートのつくり方 実践編」(日経BP社)岩瀬文夫・泰己著にくわしいチェック項目が載っていますので、毎回そのとおりに写真をとりチェックしていると優秀な工場と、そうでないところがよくわかります。

細骨材計量器内部の写真です。
正しい軽量ができるよう計量器内外に汚れがないかどうか確認します。骨材搬送のベルトコンベアーの上まで上り,ローラーに汚れが付いていないかどうか確認します。汚れがついている場合は、汚れ分の多い骨材を使用していることになります。
   
配合計画書のとおりの配合で試験練りを行い、生コンの状態を確認します。
生コン工場を調査し,品質の良いコンクリートが用いられるよう確認することが、丈夫なコンクリート建物をつくる第一歩です。