長持ちするコンクリート/A邸

A邸 , 建築

スラブの型枠を1ヶ月存置して、やっとはずすことになり、どんな風に打てているかしら,と心配よりはわくわくした気分で現場に向かいました。

コンクリートは期待通り密できれいな仕上がりでした。
白セメントを使っていないコンクリートが白っぽく見えるのは、ひび割れの元になる微細な空隙が無数に存在するからだと岩瀬文夫先生が、おっしゃっていましたが、しっかりと打たれたコンクリートはガラス質におおわれ、黒っぽく光っていました。

早速養生のためのフィルムが貼られて、コンクリートが急激に乾くのを防ぎます。
お施主さんのご要望で、打ちはなし仕上げの多い今回の建物は、水分が少なく粗骨材の多い固くてばさばさのコンクリートが丁寧に打ち込まれたお蔭で石のような仕上がりになりました。
このようなコンクリートは100年以上持つと言われていますが、20年,30年と年月を経てもひび割れず、いつまでも中に住む人を守ってくれることと思っています。