文楽

エッセイ・コラム

近頃恒例になってしまったのですが、新春の文楽を見に行きました。初めて観たのは、12,3年前のことで、その頃は字幕もなく、浄瑠璃が聞き取れなくて物語がよくわからず、人形浄瑠璃の良さがわかりませんでした。それでも何となく通っているうちに近年になって義理人情の世界がやっと理解できるようになり、人間以上に絶妙な演技で、観る人を物語に引き入れてしまいます。
歴史のある建物も、わからなくても何度も通っているうちに、その良さをどんどん発見し、理解が深まるのではないでしょうか。年月が経つほど良さが増すという建物を目指したいと思います。