竣工建物をWorksにアップする予定ですが、まだしばらく時間がかかりそうですので、
こちらで少し紹介させていただきます。

撮影：東出清彦写真事務所

去年に竣工したA邸です。コンクリート打設の様子は、これまでに書いてきましたが、打設に関わった皆様のお蔭で、本当にすばらしいコンクリートを打つことができました。
ご指導いただいた岩瀬先生によると、先生が指導された中でトップの出来栄えだそうです。
竣工後何度も伺わせていただきましたが、コンクリート臭は全くなく、お施主さんによると、夏涼しく、冬は暖かくて、エアコンを使うことが減ったとのことです。
急激な水分の蒸発を防ぎながら乾かしたことによって、水とセメント全てがしっかり反応してくれたのではないかと思います。
実家がコンクリート打ち放しの子供部屋で、梅雨になると室内もじめじめとし、床暖房をするまでの秋が寒かった思い出があり、コンクリート造はあまり好きではありませんでしたが、密なコンクリートは住み心地が良いことがわかりました。
コンクリート造にしっかりと守られ、リビングダイニングの広い窓からは、中庭に植えられた木々と広い空が見え、都会の喧騒から離れた別世界があります。

撮影：市川かおり

これも去年竣工した浄土宗のお寺（C施設）です。お施主さんのご要望を実現するため、鉄骨造になりました。1階和室はほとんどが開口部になっており、透けた空間を実現しています。

先日B邸の引渡しが終わりました。地鎮祭から8ヶ月の工期を経て、やっと完成しました。
丸太や大きな角材の梁や桁を全て手刻みで行いますので、大変な労力がかかっています。建具も全て木製の手作りで、たくさんの職人さん達の匠の技によって、密度の高い住宅に仕上がりました。
おおらかに見守ってくださったお施主さんご家族のお蔭でもあります。
庭に石を積み、植木を入れると、建物が生き生きとなりました。