伊賀の家 / 新築
中庭のある家
大阪にお住まいの建主さんが、実家の畑だったところに家を建てることになり、設計の依頼に来られました。
ご実家は伊賀盆地にある60世帯ほどの集落のなかにあり、とても風光明媚なところですが、集まって住まわれているために敷地は家に囲まれています。そういうわけで中庭を中心とした家をつくりました。
リビングダイニングは中庭と一体になり、そこに植えられたモミジ、シャラ、ミツバツツジなどが、四季折々の移り変わりを楽しませてくれます。
手づくりの家
プレカットの木造が増える中で、伊賀の家は全て大工さんの手刻みで作られています。
建具(窓やドア、戸)も建具屋さんが木で作った木製建具です。どこを眺めても人の手が入っており、心安らぐ住まいになっています。
ご先祖様が植えた木で家をつくる
ご先祖様の山の木を建主さんのお父様が専門家と二人で切り出し、「葉枯らし」の上自然乾燥させてくださいました。それを梁や桁に使っています。
「住宅建築」2014年4月号に掲載
「モダンリビング」2014年9月号に掲載
Photo by 東出清彦写真事務所
Photo by 市川 靖史 1番目の写真のみ