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BIKEN ARCHIVECTS MOVIE

お知らせ

私を応援してくださっている方々の一人である「こんぶ土居」の三代目土居成吉さんがムービーを作成してくださいました。 土居さんは伝統ある大阪の食文化を守り育て、本物を次代に伝えることが使命だと考えておられ、日本の食文化を語るには欠かせない人です。 お店の経営と理念は四代目土居純一さん …

第二回家づくり講話会(無料相談会)のお知らせ

お知らせ

前回のブログにも書きましたが、 家づくり講話会の第二回が2011年11月3日(祝日・木)に高野霊木之家にて開催されます。 前回同様 木の建築について、国産材である高野霊木について等のお話をいたしますので、ご興味のある方は是非お越しいただければ幸いです。 詳しい内容は、下記URLを …

お知らせ

お知らせ

登録文化財 畑野家住宅活用保存会 の幹事として、いろいろな催しの運営に携わっています。 畑野家住宅活用保存会ホームページ内の年報No10(2011年)(6ページ)に「古い建物の大切さ」という題でエッセイを書いています。 よろしければ、下記リンクにアクセス宜しくお願い致します。 …

相談会 『高野霊木家づくり講話会』

お知らせ

2011年8月27日(土)に高野山金剛峯時前「高野霊木之家」にて、無料住宅相談会『高野霊木家づくり講話会』に参加いたします。 石井が会場にて、建築相談をお受けします、是非ご参加をお願い致します。 詳細は下記URLを参照してください。 http://koya-reiboku.jp/ …

樹木の伐採 / B邸

B邸 , 建築

昨日三重県の山に樹木の伐採を見に行った。現在設計中の住宅にお施主さんの山の木を使って家を建てることになり、山で「葉枯らし」をするため、涼しくなるのを待って木を切り倒したのである。2~3ヶ月の葉枯らしのあと、製材して自然乾燥を行い材木として使われることになる。 木を切って下さったの …

登録文化財畑田家住宅での催し

建築

学校が春休みになる3月に大阪府羽曳野市郡戸の登録文化財「畑田家住宅」で、小、中、高校生を対象に毎年「畑田塾」が開かれ、今年で12回目になりました。 今年は「クモの糸の不思議」奈良県立医科大学教授 大崎茂芳先生と「畑田家を探検してみよう」当主 畑田耕一先生と私でした。 講義はもちろ …

新建築「住宅特集」2009.12 掲載

メディア掲載

「STONE TERRACE」をたずねて 土井一秀建築設計事務所
丘のような山の斜面で、「STONE TERRACE」は美しい風景となっていた。
広島市街を車で抜けると小高い山が次々と現れ、一時間ほど走ると石州瓦の屋根の民家が点在する。田圃の畦道より少し広い道を進むと、棚田の石積みが美しく並んでいる。結構急な斜面で、石積みの高さは高い。棚田の中腹には歴史を感じさせる母屋があり、その少し下に片流れの屋根をもつ、「STONE TERRACE」が埋め込まれていた。

新建築「住宅特集」2009.11 掲載

メディア掲載

キッチンと食卓
2009.10月号の特集「地域性と家」は、記事も作品も読み応えがありました。特にメールディスカッションは興味深く、参加者の方の選定もよかったこともあり、いろいろな地域での建築家の掘り下げた考えが述べられていて、地域性に応える住宅のあり方が浮き彫りになっていました。濱田修さんの「地域性を取り入れるためには、気候に向き合い建築的な方法で対応することが必要で、そうすると形態に特徴が生まれ、地域性がよいかたちで現れる。」「住宅が地域社会に影響を及ぼせるのは、取り次ぎ動線を含めた配置とエクステリアです。・・・敷地の狭い都市部においても、何がしかの試みをしていくべきで、そのことがさまざまな社会問題の根源にある、人間関係の希薄さを解消することにつながるのではないでしょうか。・・」という意見が印象に残りました。

新建築「住宅特集」2009.10 掲載

メディア掲載

「鴬案」をたずねて 古谷 誠章/NASCA
公園の奥の道路を隔てた敷地に、庭の木立に隠れるようにして、本当に小さく「鴬庵」が佇んでいた。庭の樹木を眺めながら玄関に近付くと、記事にあった框のないガラス面に見える玄関扉がある。中に入ると壁面に映ったトップライトの美しい光が陽炎のようにゆらゆら揺れて出迎えてくれた。室内はゆったりしたほどよい大きさの空間で、作者の意図通り外観から想像するよりずっと大きく思える。

新建築「住宅特集」2009.09 掲載

メディア掲載

伝統構法について
もう十四年も前のことになりましたが、阪神・淡路大震災の日、自宅で被災しました。私の家と隣のプレハブ住宅以外周囲には大正十二年頃に借家として建てられた日本家屋が建ち並んでいました。プレハブ住宅は階段がはずれて50㎝程床が傾き、古い家屋は壁が傾き一部屋根が潰れたところもありましたが、亡くなった方はおられませんでした。

新建築「住宅特集」2009.08 掲載

メディア掲載

「愛宕の山荘」をたずねて 武富 恭美/d/dt Arch.
軽井沢銀座からほど近いところに車が一台がやっと通れるほどの小道がある。両側に積まれた石は苔むしており、別荘が点在している。その中のひとつ、木立の中に美しく佇むのが「愛宕の山荘」である。隣家が気にならないように、また木立と苔の美しい庭を部屋から眺められ、斜め向かいの家の庭越しに離山を望めるように、建物は少し道路側に振って敷地奥に配置されている。

新建築「住宅特集」2009.07 掲載

メディア掲載

住宅の内と外
以前建主さんから「これからは防犯住宅が主流になりますよ」と言われたことがあります。この方は風光明媚な土地で、コンクリート造で窓には防犯のための鉄格子を望まれましたが、私にはそのような家はどうしても設計できませんでした。確かに防犯性能など安全に対する備えは必要ですが、あまりに過剰なのはどうか、と思ってしまいます。どこまでが適度で、どこからが過剰かという判断が人によって千差万別だとしても、やはりそう思うのです。

新建築「住宅特集」2009.06 掲載

メディア掲載

「楓燕居」をたずねて 川口通正建築研究所
「囲まれすぎない外部の気持ち良い空間をどうつくり込むか」という自らのテーマに川口さんは見事にこたえ、それ以上の、五感に心地よい空間を生み出した。家全体が中庭を中心に見事なハーモニーを奏でている。

新建築「住宅特集」2009.05 掲載

メディア掲載

家族のあり方と住宅について思うこと
情報化社会といわれる中で、たくさんの情報にさらされ、それを上手に選択することが大切ですが、私の場合、つい自分の好みにあった情報で身の回りを固め、少ない情報の中で生きているように思います。そして難しい論理が苦手な人間が時評することは的外れになりそうですが、「新建築 住宅特集」を毎号読む中から気になる事柄を見付け出し、それらに触れていきたいと思います。

私にとっての建築

エッセイ・コラム

新年にあたって、 今回の設計は前回の設計より少しでも良くなるように、今日の自分は昨日の自分より少しでも高めようと思う。 というのは、建築は、それを設計する建築家の哲学の具現化であり、その人が、生きることをどう考えているかが、そのまま形になってしまうからである。  父の考えが基本に …

佐保会館と雨戸

建築

 佐保会館は昭和3年に奈良女子大学構内に建てられた同窓会館である。このたびの改修工事では1階座敷の庭に面した1本引きのガラス戸と雨戸、北側事務室と和室の引き違いガラス戸と雨戸は現況保存とした。昔からある雨戸は開閉時には、たびたび外に出なくてはならなく大変手間がかかる。また戸は順番 …

心を込めて手をかける

エッセイ・コラム

先日知人から自家製のお米をいただいた。 旨みが凝縮されたような、しっかりとしたおいしいお米だった。 話によると、コンバインを使わず、丹精こめて育て上げたお米を昔ながらに 稲を逆さまにして田んぼに干し、脱穀してあり、手間が3倍かかっているとのことだった。 家づくりも何ヶ月間もの設計 …

庭の桜の木

エッセイ・コラム

私の家はバルコニーくらいの広さの庭に、欅、白樫、桜、金木犀などが植えてある。どんどん大きくなって、お隣まではみ出していくのは、悩みの種だが、一日に何十回と目に映り、心を癒してくれる。台風の時は、暴風から家を守ってくれて心強かったし、夏は樹木の間を渡ってくる風が、涼しくて心地よい。 …